1年前に見失った声は、 昼も夜もなくなって、かすれた朝を見る。 掻き消されてく、街の雨の音に。 周りは影になって、私から逃げてく。 匂いと夢の光。汚れた顔を思い出すの。 笑って笑って、気づかない様に笑って、 見透かされてひとりになってゆく。 笑って笑って、枯れてく景色に。 間違った事も知らず、笑顔は消えてゆくの。 2月の声はいつも叶わないの。 殺したはずの声、どこかで響いてる。 流れたページ。変わってく言葉も。 破れて消えたように隠していただけで。 迷い込んだ電車で、崩れた顔を笑われてる。 嘘だって嘘だって、気づかれてるのに。 嘘だって繰り返して、瞳が増えてゆく。 嘘だって嘘だって、わかっているのに。 絡まった夢の続き、ひとり知らないままで。