透き通った夢の瓶を ひと撫でカラカラ鼓動揺れる まぶたに残る景色 忘れられて辿り着く 行き場のない 夢を抱いてこのまま 暗い暗いこの場所で 沈むの 遠い昔に 「幸せな夢だけをどうか君に」 と贈られた願いは 手折られた羽に影を落とした そんな化け物の話 悴んだ夢の瓶を ひと撫で横切る誰かの顔 ここに捨てて お逝きなさい 焼き付いて離れぬように Eli,Eli,Lema Sabachthani? どこまでも届かない 長い旅路 固く結んだ 手が与えた絶望ならば 今は 目を瞑っていようか 凍てつく夢に光を灯す そんな化け物の話