夜 静かに 歌う恋の歌 君はもうどこかへ 選ぶ言葉 あの子の真似事 ただ なぞってる 何もないまま重ねた会話 もう 何度目だ 瞬きしたとき 私とあの子が なにかの間違いで入れ替われたなら 愛して 笑って 夢中になんて そんな慰めも空しい 月照らす1人の帰り道を 先に立たない後悔がずっと 胸を締め付けて 苦しくなるの 君は知らないこの帰り道を 誰も慰めてくれやしないよ 輝く白が滲む 夜 静かに 歌う恋の歌 君はもうどこにも 吐く 白息 なぞる今日のこと 君はもうどこかへ 閉じたまぶた 浮かぶ君のこと ただ たゆたって からっぽの私を隠した嘘 もう 聞き飽きた 瞬きのすき間 私の世界が 色づく瞬間に出会ってしまった そのまま 私も変われるなんて 嘘みたい だけどそう思えた 月ゆれる1人の帰り道を 役に立たない妄想がそっと 頬を撫でるから 悲しくなるの 君が変えてくれた帰り道を 誰も歩いてはくれやしないよ 深い群青が滲む 夜 今だけ 歌う恋の歌 君はもうどこにも 解く 白息 なぞる今日のこと 君はもうどこかへ 月照らす1人の帰り道を 先に立たない後悔がずっと 胸を締め付けて 苦しくなるの 君は知らないこの帰り道を 誰も慰めてくれやしないよ 輝く白が滲む 夜 静かに 歌う恋の歌 君はもうどこにも 吐く 白息 なぞる今日のこと 君はもうどこかへ