ゆっくりと動きだす 列車の窓の向こう いつもと変わらないその風景を 夕日がそっと包んでく 開く本の上を泳ぐように 影射し ゆらゆら 一駅過ぎる毎に ほら「今」また過去へと変わってく 色褪せると知ってても それでも明日へと 時を刻み続ける 捲り終えた頁 今日までの想い出と すぐに忘れるような ほんの些細な言葉 ぎゅっと抱きしめた 淡く儚い 少しもどかしい この日々 移ろう 幾つもの遠回りで 描いた未来図にたどり着く…? 今も大切だけど 揺れる風の中に 知らない自分見つけたい 景色がほら変わってゆく また過去が少しずつ増えてゆく 色褪せると知ってても 透明なフレーム「今」を閉じ込める いつか思い出す時まで 心の隅に いつかまたきっと…