楽園

歌詞

押し寄せて目が覚める 受け止めきれない身体が また張り裂ける 散り散りバラバラな欠片が ベッドに並ぶさま 途方に暮れても迫る打ち合わせ 組み上げなきゃ 取り急ぎで寄せ集めたような身体 左胸に足、右手に耳、 みたいな体たらく 思うよう動けずまた晒す醜態 取り戻せない 戻れない場所がまた増えるばかり 明日世界が終わるよりも 明日世界が ひとつになることの方が怖い全然 何にもない自分として 手を繋ぐこと 想像しただけでどうして こんなにも沢山の、 罪悪感、敗北感 妬み、嫉み、恨み、辛み、 欲の蔦の固まり 何に絡まりついてるの? 掻き分けて見てみる フリータイムずっと歌う15の夏、 ランドリー、 ギター持ってぼやく17の夜 自称進学校で養った 中途半端なエリート思想から 引っ張り出してくれた音楽に 救われたのになドベの俺は なのにちょっと チヤホヤされたそんな途端に 言われるままに、芋蔓式、 無闇矢鱈に そうでもないものにまで憧れて 持ってもないものばっか 目立たせて 比べることやら疲れることが、 増えすぎてもうつまんないだとか そりゃそうよだって あの頃の俺を追い込んだ価値観 まんま音楽に持ち込んでたのは 自分なんだし 結局10年変われなかったことに 気付く29の昼 何周もしてる 何周も悔やんでる 黒ずんでる 複雑な個を描いてる ピュアに戻れる? 楽しいってまた思える? まだ変われる? 蔦って全部剥がせる? 音楽が良い 音楽がある自分が良い それだけで良い はじまりは自分だけの楽しみ 音楽が良い 音楽がある自分が良い それだけで良い はじまりは自分だけの楽しみ 確かにここは楽園だった 余すほどにあったお花 こんなに枯らして何がしたいの? こんなに枯らして何がしたかった? 10年かけてちょっとずつ つまんなくした音楽 またいつかスーパー楽しくやれたり するかな 土器さんから譲ってもらった 防音ボックス篭って ずっと歌ってるし メロが浮かんだら 未だに人生変わる予感が 胸占めるし 風前の灯火よりは まだ強い火力で思うに 希望はある案外 結論めいてて兆しめいてる こんな気持ちも どうせすぐに忘れて どうしようもない重い思いが 起き抜けから いつも通り押し寄せるのでしょう