Track by六原心房
泡立ちの手触りは 窓の風に透けてゆき 泡立ちの手触りは 朝の水に流れゆく 泡立ちの手触りの 震える手は誰が為か 泡立ちの手触りの 型取るあの子の夢よ ぽつりぽつりと呟いて 私を掬い上げておくれ 泡立ちの手触りは 人の隙間を縫う様 泡立ちの手触りは 温もりを感じぬ様 ほとりほとりと戸を叩く あなたの帰りを待っている 泡立ちの手触りは 窓の風に透けてゆき 泡立ちの手触りは 朝の水に流れゆく