朝のしずくを嘴でなぞり ひとひら揺れる淡い花びら 遠くの風に思いを馳せたら 胸の奥まで春を吸いこむ 花から花へ、ふわり移り舞う まだ見ぬ香り確かめるように 同じ場所には留まれないから 今日のわたしをそっと抱きしめる 光にかざした小さな翼が ついえぬ思いと空をつなげる ひと息つけばすぐ夕ぐれで 瞬きの間に季節が変わる 花から花へ、ふわり移り舞う 胸騒ぐまま、ただ身をあずけて 散ってゆく色は涙にかくして さよならさえも風にまかせて 空のすき間からこぼれる光 まだ咲かない蕾そっと覗いて 明日のわたしが泣きたくなっても 羽根をたたんだらもう届かない 花から花へ、ふわり移り舞う ためらう度にあなたを思う 淡い香りを深く吸いこんで 今のわたしでまた飛びたつの
