飲屋街 「ちょっとお姉さん寄らないか」 恐怖で すくんで 逃げなかった 「やめてやりなよ彼女 怖がってるじゃないの」 止めてくれた男 “ありがとう”も言えず ただ立ち去ってしまった 1つの勘違いを残して 弱いものいじめに 慣れてしまった 子供騙しの飴玉のように 弱いものみじめに 慣れてしまった 奇数の端っこで 月の下がる 閑散とした通り どうりで霞んだ声が届く 安定できない鼻歌のように 自信がない 社会でも音痴な自分は 弱いものいじめに 慣れてしまった 底のない靴を洗うかのように 弱いものみじめに 慣れてしまったのは それでも満足してるから