好きな街をよこぎる 二人は遠くへ来た 子供達の水浴び 手をつないで遊んでいる 二人は裸を見せあった 銀の芝生に寝転び 卵のように丸くなろうよ ミルク色の乳房が 祈りのような雪に似てる このままどこまでいけるかな 僕の眼に映らないように うつろさを隠してから ひなたの中で 遊び疲れて 芝生の上で 笑い転げて ゴダールが見た マリアの受胎 気が狂いそうな ペルシャ猫の眼 逆さに吊るされてもかまわない 意味を失い 耳を失う これから全ての出来事を 忘れにいくけれど 生まれ変わりはしないかもしれない これから二人だけで 秒針を抜け出したいな 誰も気付けないように わかっていた