街中のざわめきが もう夜に消えてゆく 人々は暖かな 家路と急ぐ でも君はひとりきり 旅人のふりをする 重そうな荷物には 小さな背中 だから 腕の中お帰り 眠らせてあげよう 疲れている君なら 迎えに行こうか 〈♪〉 思い出をめくるとき そばにいてあげるから もう君もこれからは 素顔のままで ぬくもりはいつだって 悲しみを埋めてゆく 君もすぐあのころに 戻ればいいさ だから 涙を乾かして 言葉などいらない 帰ってくる君にも 迎える僕にも 腕の中お帰り 眠らせてあげよう 約束今この時 唇にかえす 僕のカレンダー 8月のままさ たとえ君がひとり都会(まち)で 冬に出会っても ふたりの渚は 今でも夏