足下に打ち寄せるのは記憶の欠片 砂の様にさらわれてく、いつわり くずれて…消えてしまう 過ぎ去ってしまった想いの残響に 優しく触れた指先は形をくれた その美しい微笑みの奥にはきっと 白い、脆い…真実 それだけを留めるの なにも纏うことを許されない祈りの 遠い声が響く 今は未だ胸で囁く記憶の欠片 時という波の音に、いつかは 紛れて…褪せてしまう 「忘れたいとは思わないなら…」と 告げた貴方は、残響を繋ぎあわせた ただ美しいままであれば構わないと 白い、脆い…真実、それだけを求めても 繕うことさえも適わない綻びを 痛む声が響く 知りたいから手を伸ばした 此処にはまだ、ありのまま残っている その美しい微笑みの奥にはきっと 白い、脆い…真実 それだけを留めるの なにも纏うことを許されない祈りの 遠い声が響く