散るからこそ美しい桜 辛い世の中つけたい手綱 まぁ難しいしできない至難技 嫌うまま開かなかった教科書の中 頭の引き出しに残ってる 今ならわかる言葉にされた趣き 若すぎてまだ明日があるって 思い込み 誰もが逝く道はひとり枯れる命 初秋の某日 白い札 黒服の行列 あの日から付かない既読のサイン 印す unknown リアルへとまた brought back 覚えた数式は思い出せないが、 あなたのシナプスは繋がったまま 終点の合図 引かれる後ろ髪 身体満たすアルコール 夜風が通る あなたと同じ名が咲き誇る街隔つ 川沿い 高架下の落書き 立ち戻るアートに 偉そうな大人たちとの面談は高飛び 争いもつまみに酒盛り できない仲直り 手を繋いで走った転ばないように プリクラの代わり撮った証明写真 切り離せなくてジャンケンした 再会したら見れるかい 何かから隠れるように身を寄せた夜 まだあなたが居そうで今も足を運ぶ 誇らしく花ひらけ もっと 色づいて もっと 記憶の奥に命が芽吹く やかましく日々が過ぎようと いずれ枯れようと 守るよ 纏うよ 覚えていよう 今年も届くあの花の便り あなたが好きだった甘い香り 途端に吹き飛ぶちゃちな迷い あなたの蕾はここにあるよ 忘れはしない 肌寒かった薄暗い朝に 滲んだ視界 貴方に会いたくなり 記憶と現実のコントラスト 火を絶やさないよう目を凝らす夜 去る 1 日の速さ あなたは姿が見えぬほど彼方 花の中で眠る顔に寂しさの跡 まだ見てはいないけれど私は外へ 出よう 黄ばんだ造花は押し 入れの隅に放った 割れた奥歯を悔しさで覆った この歌が弔い 何気ない一瞬を誰より輝かせていた 誰よりも美しい花 羽ばたくような舞い方 前を見ようとする度に綺麗な記憶が 邪魔になる そう思う自分に嫌気がさす 頭の中のゴミ箱は上手く 機能してくれやしないから それでいい あなたは変わらず今年も咲くよ 誇らしく花ひらけ もっと 色づいて もっと 記憶の奥 近いようで遠く そっと落ちる花びらを手で追う 栞がわりの春を迎えよう この歌をもう歌っていいの? また聴いてくれるのかな 返事は書ききれそうにない まだ 誇らしく花ひらけ もっと 色づいて もっと 記憶の奥に命が芽吹いてる やかましく日々が過ぎようとも いずれ枯れようとも 守るよ 纏うよ 覚えてるよ まだ言えないさよならをありがとう に変える 少し胸を痛ませれば何度だって 会える 涙なんていつだって流せる なら私は歌ってく 花の便り ずっと誇り 共に あなたの蕾はここに咲くよ