鳴いてるウグイス 桜並木 撃ち抜かれた心の隙間 走っていく自転車 追いかけっこ 通せんぼ どこに消えたんだろう 癒えたはずの傷も 未だかさぶた ああ、閉じる瞼 瞳に隠した 一人で描いた三日月を探して いつのまにか、 いつの間にかいなくなる 陽炎のように 消えてくそれは花火だ お祭り、屋台、遠い過去の話しだ クーラーのついた部屋で ただゴロゴロと微睡み 移ろう日々を想い過ごすよ 今日も昨日も明日も明後日も 地球儀にも描けない 地続きの今を歩く 地球儀にも描けない 地続きの今を歩く 歩きながら 不知火をじっと待つ 春風 吹き抜け 桜 舞って散る頃 風鈴 奏でた 生活の足音 私はどこに向かって いるのでしょうか わからない遊覧船 日々は無常なり ひらひらひらり あの日々に ひらひらひらり 恋い焦がれ ひらひらひらり 思い出に ひらひらひらり 黄昏て 生い茂った木々も いつか茜色に染まって 命の瞬き 待ちわびた キツツキ 一つも同じものなんて ないのだろうか 去年だって私はここにこうやって 立っていたけれども あの時ヒラリと舞った葉は きっともう土の中 2度目ましてすることは ないとわかりながらも 懐かしみ過ぎることは現在への冒涜 動いた針の数越え 私の心臓は とくとくと 枯らしたくらいあの時 叫んでいた声は 青春は甘酸っぱいあの日々は何処へ 気づいたら気づいたら またここにいた そうやって1年後もまた ここにいるんだろうか 変わらないもの、 変わるものもすべて呑み込み 今日も地球は静かに呼吸する 静かに呼吸する 紡ぐ 言葉歴史 全て 胸を焦がして 乾ききった風 再びの瞬き 幾千の旅 日々を想う度 ゆらめく生の美しさを 永遠に刻みたいと ひらひらひらり あの日々に ひらひらひらり 恋い焦がれ ひらひらひらり 思い出に ひらひらひらり 黄昏て