いつも挙動不審で昔話ばかり話して いるのは 夜にまぎれて消えるためなのだよ 雑踏が ああ グラグラの歯にひびく 瑠璃色の地球のうえで 踊る 歌う かるく濁った水を飲む お茶かしら 知らないけど 雑踏が ああ グラグラの奥歯にひびく トーテムポールがゆらゆらと立ち上 がる 浮かぶ ぶかぶかでサイズのあってない希望 身体をはなれて一人でふくらむ思考 浮かぶ ぶかぶかでサイズのあってない希望 回路のできあがった容赦のない思考 追いかける影に追われて ぐるぐる回り続けて ほら気づけば夜になり また消えるものなのだよ お食事中 グラグラの歯でかむ時も トーテムポールが俺の頭のなかで そびえたつ 浮かぶ ぶかぶかでサイズのあってない希望 身体をはなれて一人でふくらむ思考 浮かぶ ぶかぶかでサイズのあってない希望 回路のできあがった容赦のない思考