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うしろのしょうめんだあれ

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  • 2024.12.11
  • 3:11
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歌詞

朝起きると世界が裏返っていた 感覚だった 商店街には誰もいなくて ラジオ体操の音だけが 不気味に響いていた 蝉の音は聞こえず 裏返った中でもまるで ディストピアのような情景 ハンダースのビールを ゼリーのように流し込んで やっとの思いで重い腰をあげた 散歩する散歩する 目的はないが何かを 止めたいがための空っぽの僕は マグリットの水銀の 雲からのっぴきならない"切実さ" だけは感じられた がしかしことの重大さにまだ 気づいていない 鉄看板に印刷された文化人は 私腹を肥やしてせせら笑ったカルト 教団の長と似通った アルカイックスマイル 「ああ、 あなたの正義は大義名分を帯びて 臭いわ」 三丁目のみよちゃんの昨日の残響が 残暑と相待ってやたら響いた (みよちゃんて誰だ?) 誰かの記憶は幽霊! 匂いを放った今しがた 悲しい風が吹いていた そして 「うしろのしょうめんだあれ?」 油蝉が急いだ 裏返る街を歩いていたら 情景が欠損してバグみたいに揺れて 去った 話しがちがわいや! 触れないように用意周到に 作り込んだ僕の夏に片足突っ込んだ お前諸共がっちょん! いわば中学生 通過儀礼を何遍もお遍路で繰り 返し合掌 資本主義的なタペストリー 飾ったまんまの子供部屋 だがしかし老いは来ない 沸騰する退路、 街路に寝そべった刹那的な慕情が ちちくる青い衝動 同行した異カルチャーにバレずに 抜刀してそそり立った夏を 鑑賞するだろう これはとうに亡くて夢中に駆け 抜けたセーブした世界 ぴーすおぶぱられる! 断絶する世界から断絶しないように 断絶したのさ真夏の抜け道 ショベルカーが無惨に壊した 秘密基地 命がけで守る子供たちが金切り声で 叫びました 「うしろのしょうめんだあれ!!」 油蝉が急いだ 裏返る街を歩いていたら 情景が欠損してバグみたいに揺れて 去った 話しがちがわいや! 触れないように用意周到に 作り込んだ真夏の奇譚集が 爽やかに捲れだした午後は 油蝉がみんみん鳴いていた 静寂はやけにうるさかった 向こう岸のお祭りは 楽しそうだったが みんな顔がなかった 僕はとても 僕はとても 怖かったのさ

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