晴天の空が今じゃ懐かしく 思えだした 息もできないぐらい走ってるままさ 数十年前の君とのさよならからさ 地下街の奥に何かあると 踏んでいたのさ 何周目なのかも忘れてる 蛍光灯が照らすパラダイム アーケードが化け物のように伸びた 取り返しのつかない後悔が冷房と 混じってぶるった あたりまえの夏指先でなぞる たまに振り返るだけだ 無邪気に走る昼下がりが眩まし 馬鹿みたいさ 地下鉄のホームから吹く風 かすかにいつかの海が見えたの かなり耽美なスイカと 十代の制汗剤の匂いが 鼻についた後ろ髪は引かれていた 振り払い地下街はシャッター 根っこみたいに分岐していった ポルノじみたあのエレベーター で昇る嘯いた世界は かなり精巧に作られた だけどビデオみたいな僕じゃ 正解にはできないなと 正しさを探した話だった 足は棒みたいで目も霞んだ でもまだ帰らない 地下街は今も君の街の 足元で蠢いてた 僕はただ正しさを追い求めてた 君を探し出せると思ってた 徹夜明けの常夜灯にささやいてた 馬鹿みたいさ