秘密をひとつぶら下げた どうか気づかないままで おやすみ 何度となく繰り返したの 声だけが導の ハローハロー 不揃いに揺れるその瞼 染まる耳の色を、眼を、鼻を 丁寧になぞる そばから ぼやけて ぼやけて また忘れて みじかく流れた星へ ひとつだけ叶うなら 消えたい夜の淵で あなたをただ思い浮かべたい 不鮮明に あなたを描くの 定まらない まるでシェイプシフター じゃあねの声 やけに際立ってさ 春の末 日差しを思い知る くたびれ眠った星へ ひとつだけ願わせて 終わりたい夜の淵で あなたをただ思い浮かべたい いま 耳を澄まして 美しい人よ 歪ならばどれほど 遺したその軌跡を たどって あなたへ 歩いて 歩いていく いくよ