海沿いを走る 列車に乗って ここにたどり着いたら もう日は暮れかかってる 北の町の風は 夏のにおいがして 遠く近い昨日を ふっと運んでは流れる 飛べないかもめは 波に漂い 水平線にかすむ 島影をみている 今日も <♪> しまもようの石を 拾ってはポケットの中 知らない町の海辺を どこまでも歩いてると 自分がどこから来て どこへ行くのか ふいにわからなくなる 名前も仕事も明日も 飛べないかもめは 羽をひろげて 雲の波打ちぎわ いつかはばたいてゆくよ 遠く 水辺にひとリ残ったわたしは 夕映えに包まれて 潮騒の音を闘いてる 潮騒の音を聞いてる