〈♪〉 この道どこまで 行けども行けども ひとつも答えは 見つからぬままなのさ 足はもつれ棒のよう 腹も減ってきたけど 扉は固く閉ざされて 手を差し伸べる人も無し この川どこまで 下れども下れども はるかな大海原へ こぎ出せぬままなのさ 岩に乗り上げ滝に打たれ 激流に呑まれても くじけるものか 乗り出した船 降りる訳にゃいかないさ この山どこまで 登れども登れども いっこうに頂上へは たどり着けぬままなのさ 頭上かすめ鳥の群 ねぐらへと急ぐけど 俺は冷たい岩の上 ひとりきり眠るのか この夜いつまで 待てども待てども 世界は相変わらず 真っ暗闇のままなのさ 寝酒あおって まぶたを閉じて 羊数えてもみたけど 静寂の中 心臓の音が うるさくて眠れない