やたらと長い信号機に いつも通り捕まった いったい僕が何したって言うのさ 自動販売機は小銭を バラバラに吐き出した 春風は誰にでも吹かないらしい 解けた蝶々 結び直して 飛び込んでみるよ 光の中へ 広がる世界が スローモーションに見える 柄じゃない新しい自分が顔を出して 胸の高鳴り 急上昇していく 生きている そう感じる 生き急いでいたい気持ちと そうでもない気持ちが 絶妙なバランスで混ざり合っては 区間快速の速さで 僕らは大人になった すれ違う電車に思いを馳せながら 時の流れは 目まぐるしくて 追い越される度 少しビビるけど 青過ぎた日々が昨日のように思える 故郷は心の中にも在るとわかって もう一度 僕らはニュートンに逆らう 生きている そう感じる 満足に話せなくて 抱え込んでいた気持ちを 君が口に出して 名前を呼ばれた気がした 広がる世界が スローモーションに見える 柄じゃない新しい自分が顔を出して 胸の高鳴り 急上昇していく 生きている 広がる世界が スローモーションに見える 生きている そう感じる