牙(きば)のない奴ぁ 男じゃないと 燃やすこころは 狼だった 夢に喰いつき 投げ飛ばされて 今日は負け 明日は勝つと からだで知った 命のおもさ 傷のいたみが 道標(みちしるべ) ひとの情(なさ)けに 救われながら いらぬお世話と 云う奴がいる 馬鹿を笑って 利口(りこう)が目立つ こんな世を さ迷い歩く 狼だけに 降るなみだ雨 濡れりゃぬくもる 灯(ひ)が欲しい 一つ命を 十(とう)にも刻み はぐれ狼 人生荒野 吠えて削れた 夢抱きながら 歳月(としつき)を ただ噛みしめる 曲がっちゃいても 真っすぐ生きた おれの足跡 誰(だれ)が知る