駅まで歩く人を 窓から見てみたけれど なんの感情も湧かずに 君はもう一度眠った 君からの電子の便り 「私は貴方が頼り」 せめてもの願いとばかり 私は家を飛び出した 君は制服を仕舞って 今日の匂いも仕舞って 何かが溢れ出てしまって 野球帽が叫ぶ 締まって! 私はきっと分かっていて 安直で実直な直感で 続けて! 蒸し暑さが残る晩夏 正体不明の " なんか" 友達はあどけなく笑う 私は間違いたくない 引退に怒りを覚えた 遣る瀬に追いやった言葉 一頻り泣いた後に 私はその人を偲んだ 君は制服を仕舞って 今日の匂いも仕舞って 何かが溢れ出てしまって 野球帽が叫ぶ 締まって! 私はきっと分かっていて 安直で実直な直感で 始めて!