誰もいないホームのベンチ 一人腰を下ろして 見上げた東の空 朝焼けに残る星が 溶けるように消えた 『サヨナラ』誰にともなく言って 両手を握りしめた やけに冷えた指先 吐き出した白い息が 広がって消えた どうしてだろう思い出すのは どうでもいいような ありふれた事ばかりで 嬉しかったり楽しかった事 ほとんど出てこないけど やけに寂しくなるね このレールの向こうに 僕の新しい毎日がある そしてそれがいつか きっと当たり前の 僕の平凡になるよ 毎日飽きるくらい通った この古びた駅とも 今日でもうお別れ 遠くからディーゼルの音 その時が迫る 壁の落書き剥がれたペンキ どうでもいいような こんな景色もいつかは 遠い遠い思い出の中 輝いて見える時が やって来るんだろうな このレールの向こうで 僕を待っているのは何だろう? まだわからないけど きっとそれもいつか 僕の平凡になるよ 動き始める街の景色に 汽笛鳴らして走り始めた列車が 長い長い僕の人生の 新しいページを今 開こうとしているんだ このレールの向こうに 僕の新しい毎日がある そしてそれがいつか きっと当たり前の 僕の平凡に このレールの向こうで ここは僕をいつも待ってくれている そしてそれはいつか 僕が帰る場所 心休まる故郷
