愛してるこの街をひとり抜け出して 懐かしい夏の海へ君を探しに行く ボート置き場の横手の 硬いベンチの椅子にひとり ガラス玉の輝きを 手のひらにのせてみる 遠くを見上げると 羊の雲が大空に浮かぶ もう一度会えたならその時はきっと 恋人じゃなくてもいい そばにいれるなら あずき色の車が西日を うけて走り去る 国道沿いの町へと Uターンをして帰る 海鳥が浜辺をゆるくさよならと 輪を描いて飛ぶよ 青空の世界地図オレンジに染まり 黄昏のこの景色を僕は忘れない もう一度会えたならその時はきっと 恋人じゃなくてもいい そばにいれるなら