欲望 魔女の犯行 女神の失踪 虚像と実像の協奏 偶像故に幻想 大衆の妄想 過ぎた羨望の代償 とうに決まっている その時から処刑を待っている 身に余る神の寵愛 壊れた自己愛 あなたから奪った身体は銃を遣う 深紅に染められたカーテンと 夜が明ける前の匂いが嫌い あなたになれない理由は 永く眠る前の口づけだった あなたから奪った身体は銃を遣う あなたから奪った身体は銃を遣うの 楽園に咲いて見つめる無数の目 鮮やかな光で以てブラックな 魔女の罪を裁いた 私噓をついたの 呪われた人生にノイローゼ 完璧な像とフェイクで 花になれると思っていた 鏡に写った人形は 微笑うことすらできなくて 可愛げのない言葉で 私を嘲笑っていた 空虚に満たされた部屋を 覗く月明かりの表情が嫌い あのシーンが脳裏に焼き付いて 醜悪な事実は消えないと知った どうして悲しい顔で見つめんの? 取ってつけたような声で呼ぶの? 魔女はドレスを着ても尚 楽園に釣り合って釣り合っていない 私の欲しいものはないわ 飾れどそれは得られないわ まさか本当はただ 木洩れ日に濡れたい だけかもしれない 私噓をついたの 呪われた人生にノイローゼ 完璧な像とフェイクで 花になれると思っていた 鏡に写った人形は 微笑うことすらできなくて 可愛げのない言葉で 私を嘲笑っていた 絶望 虚無の膨張 仮初の栄光 映えるフィナーレの盛装 静寂までに三秒 最初の悲鳴が上がるまでもう十三秒 恐怖を越えている そう自ら死をも願っている この上ない羞恥と劣等感が芽生えて あなたから奪った身体は銃を遣う