風が吹いていた あの日の匂いがした 元に戻れないなら どうして見えるんだよ たしかに僕らはここで 笑っていたんだ 形が変わることなんて無いと 思っていた いつから話もしなくなったんだろう 失くしたものをまだ数えてるんだ 眺めた夜空も 重ねた言葉も 忘れていくんだろ 空を見上げても 星が雲に吸い込まれて 何も見えなかった 傷が増えたね 強くなったね あの頃のあなたは もうどこにもいないんだね 眺めた夜空も 重ねた言葉も 忘れていくんだろ 空を見上げても 星が雲に吸い込まれて 何も見えなかった 手を伸ばしても 届かない 届かないと 手を離した 僕から 逃げ出したんだ 眺めた夜空を 重ねた言葉を 忘れたくは無いと 話したあなたが たしかにここにいたことを 思い出していた これで良かったんだ 空を見上げたら 雲はいつのまにか晴れて 星が流れていった