幸せのパズル

歌詞

春の日曜日 昼下がり 二人で部屋を飛び出して 神社の坂道を上れば 海が煌めいてた 晴れた空に架かる桟橋を 手をつないで歩こう 海岸通り お気に入りのレストラン 窓辺の特等席 リキュールのグラス 色づいた君の 頬の温もりが愛しかった あの日僕らは春めいた島の神社で 何を祈ってたんだろう ああ 桜の蕾が芽吹いてた 駅のホームから二人の 部屋の灯(あかり)が見えれば 君が帰ってると分かって それだけで嬉しかった 駅前のコンビニに立ち寄って お土産を買って うちへ着いたら 君は 〝おかえり〟って出迎えてくれた 珍しく君が料理を作ってくれてて 僕は正直泣きそうになったんだよ あの夜僕は君にもう一度恋して ときめいて眠ったんだよ そう 春の夜風に包まれて 旅立ちの朝 僕は眠る君に そっとキスして きっと戻ってくるから...と 心にもなく呟いた 安らかな君の寝顔だけ 胸のアルバムに焼きつけて 二人で夜な夜な作り上げた ジグソーパズルは 春の夢のように鮮やかで 遠く辿り着けぬParadise It's gone now... 〝冷蔵庫にサラダがあるので 食べてください〟って君の文字が 最果ての街で一人目覚めた朝も テーブルにあればいいのに Limone... 最後の春に君が残した 水色の短い置き手紙 あの頃の僕らが探した 幸せのパズルの最後のピースだけは ...とうとう見つからなかった Forever 黄昏のにおいの部屋