風の谷間に 聞こゆ声は つたう葉の露 滲む月よ いつかふたたび 巡り逢わんと 在りし日の姿を追う 恋しや 愛し君よ 十六夜 忘れがたし 溢るる思い 花は咲きぬれど 流る我が雫 見果てぬ 遥か願い 重なるほどに 一途はつれなき夜 浅き夢乞う 雲の切間に 見ゆる空は あの日の如く 清か月よ 静かにそっと差し出す手は なにより優しいぬくもり たしかにこの身を照らす 灯火 永久(とわ)に… 十六夜 忘れがたし 溢るる思い 花は散りぬれど 止まぬ我が雫 短し命の舞 重なるごとに 生きるは常無き世 ただ君を呼ぶ 浅き夢乞う