ぼんやりと過ごした グレーな空を見上げては 不安定なライトが 私を照らす 冷たいへやに 染み渡っていく 香水の混ざった 君の匂い 真面目なふりしたって 変わることもなく ただ嘘をついて 明け暮れる毎日を過ごしていたの 泣いた 泣いた 雨が降る夜に 自分を隠して笑っていた 「今までごめんね」 そんな言葉も遅かった 滲んだ思い出に さよなら 「何かあった? 」って「何もないよ」と 強がる自分に嫌気がさした 雨が降ったベランダを見ると 濡れた灰皿に君の吸い殻 何も言わないいい子の振りした 「お前のことに嫌いになった」って 言われた どうしたらよかった? 私、君のこと何も知らなかったなあ 泣いた 泣いた 雨が降る夜に 本当は君の隣で 過ごしていたかった 「今までありがとう」 そんな言葉が言えたなら 泣いた 泣いた 金木犀が散った