職業欄に職業を書けと 言われたらいつでも僕は 無色と書くことでしょう 無色の色は透明の方で古い図書館が 過ごした 夏休みの色でしょう もう二度と使われない だけどまだ過ごしてる 透明な夏の静けさに書いた 仮名交じりの名前 セミの声を聞いたえんぴつの文字 僕の仕事にする 埼玉の白バイに停められ 職業欄に職業をどうぞ と言われた時も無色と 若いおまわりは ツッコミもせずにそのまま流して 空見て 「雨雲です。気を付けて。」 埼玉はムカツクな 道変えて群馬県 おまわりの予告通りに懐かしい雨は 降ってきて 気持ちよかったから 罰金6000円はチャラになり 透明な夏の静けさに描いた 無色の僕の歌 セミの声も消えた 夕立の時 僕の仕事にする