車に追い越されて 揺れる視界に流れる汗 思い付きの言葉で 交わした会話を 今頃になって 思い出してるの 「信じていれば叶う」が 信じられないんだ きっと これはそういうものじゃないから そっと触れた君の手を もっと かたく握っていれば君は 今も僕の側にいたのかな なんてそんなこと 理由じゃないってわかってる 腐りかけた心は 皮肉なほど輝く 苦労の多い人こそ 他人に寄り添えんだ 腐った心に 無防備で近づくんだ オレンジ色に輝く 美しい夕焼けも 空気が汚れてなきゃ見えないから いつか僕と君と子供とで 一緒に出掛けたらなんて 君が笑って僕に話したこと 幻想なのかな 夢見てただけなのかな いたずらが好きなこと 花は興味がないこと 握る手は右なこと 雨が好きなこと ずっと側にいたかったな 君を ずっと守っていたかったな もっと甘えてたかったな もっと 愛されたかったな 愛してたかったな そっと触れた君の手を もっと かたく握っていれば君は 今も僕の側にいたのかな なんてそんなこと 理由じゃないってわかってる