「今⽇は部屋に⾏ってもいい?」 ⽢いバニラを纏う君は 僕を誘う、悪い癖はもう直らない 僕を待たずに戻ろうとする 夜に煙を吐いた君が 「難しい話しないでよ」 そう笑ったのを思い出す 悲しいほどに煙草が似合うね その煙とともに 消えていくんでしょう 酔ったふりだって分かってたよ 嘘が下⼿だなんてらしくないね 僕といるときも演じていたのは 何を忘れたかったんだろう 君が思っているほど僕は 綺麗じゃないし素直でもない 欲張りなただの⼦供だから まあ、君は知ってるか 僕と君の薄い障壁 こんなものは必要ないのに 形だけは普通のふりして 汚い⼼を隠した 笑うふりだって分かってたよ 嘘が下⼿だなんてらしくないね 僕といるときも泣かなかったのは 何を隠したかったんだろう ねえ、 酔ったふりだって分かってたよ 嘘が下⼿だなんてらしくないね 僕といるときも演じていたのは 何を忘れたかったんだろう 笑うふりだって分かっていたんだ 隠す理由もわかる⽇は来るかな じわじわと⾷われていく ⾒ないふりもできないほどに 今⽇も僕は君に煙を吐く 眼鏡の奥で⿊が揺れる