僕のパパは勝ち組のリーマン おんなじレールを僕にも敷いた 中学生まで超がり勉 オール5の通知表が ゴールドチェーン 僕はパパの「自慢の息子」 その言葉が僕の勲章 親孝行だが高校進んで 折れた僕のココロ 優等生から落ちこぼれ 途端にパパの愛はどこへ 「失望した」返す手のひら 親子の絆、僕の傷になる 数字だったのか僕の価値は? 通じ合っていたのは勘違い? 端から見りゃ些細な諍い? でも今思えばあん時が境 ありがとう、これは本当 許せない、これも本当 愛してる、これも本当 大嫌い、これも本当 ごめんね 僕はパパの期待、裏切った パパは僕の信頼、裏切った 今なら大げさだと笑える けどあん時はショックだったよ いつも自分が絶対正義のパパ それに反発すんのは息子の性 僕は僕なりに歩もうとしたが パパの刷り込みは執拗だった いい大学・いい会社・勝ち組 それが唯一の正しい道 部活も「意味ねぇ」 行事も「意味ねぇ」 受験に就活・将来の夢 俺の意見、どれも否定 あぁしろこうしろ、どれも指定 当然そんなん無視 それでも否定のクリカエシ は病んでくる、絡んでくる やっぱり俺のが間違ってる? 暴力的正論、自己嫌悪、希死念慮 俺の判断、ただの逆張りなんじゃと 自信が無くなんの 俺のためだったことは分かる 俺も親になったから分かる でも正しいかは、悲しいが… 俺は、話したかったんだ… 今ではお互いに丸くなった 親子は別個の人間なんだ それでも譲り合える信念は 時間は掛かったかもしんねぇが 俺が鬱で死にかけた時 初めて掛けてくれた言葉 「パパはお前の味方だよ」 って、欲しかった、その一言が ありがとう、これは本当 許せない、これも本当 愛してる、これも本当 大嫌い、これも本当 ごめんね パパの強さに守られてた どっかで同時に甘えてもいた きっとどっかで憧れていた でもここらで卒業するわ ありがとう、これは本当 許せない、これも本当 愛してる、これも本当 大嫌い、これも本当 ごめんね 多分、僕はアダルトチャイルド 未だに壁ぶつかると参るよ でももう、あんたのせいにしないよ さようなら、よろしく、ずっと