いつの間にか伸びていた足の爪 そんな風に日々は過ぎていきます 若い頃は 良くも悪くも生き急いで 知らぬ間に あなたから離れてた いまさら間違いだったって 思いたくはない でも最近あなたの顔がよく浮かぶよ 学校帰りの夜道 手を引いてくれたこと しもやけだらけの指に クリームを塗ってくれたこと とかね とかね とかね とかね とかね とかね とかね 派手な色のうるさい車嫌だったけど 僕も似たような車を選んでた いまさら何かを 伝えたいわけじゃない でも確かに全ては 今の僕らに続いてる 首から下げた鍵も 連れ帰った白いワンコも 終わりのない争いも 不貞腐れて飛び出したことも すったもんだあったね どうも その節はお世話になりました とかね とかね とかね とかね ほーんとかね ほーんとかね 間違えた言葉 間違えたタイミング 戻れはしないけど きっと塗り替えられるさ お寺の裏手の山も スイカを冷やした泉も 積み上げられた薪も 少し深い五右衛門風呂も 梅咲く季節になれば 僕らは同じ気持ちになるだろう 共に歩けた喜びと 優しい笑顔にもう一度会いたいと 願うんだ すったもんだ あったもんだ なんだかんだ ご苦労かけます あっちこっち どうにかするさ どうかどうか ご自愛ください とかね とかね そうね これが 今の 気持ち
