ラブソングは 届かないままで 歌えば声が枯れるだけと わかっているけれど 君を乗せて 走る夜行列車に 僕の自転車よ 追いつけ 君の髪の毛は いつでも いい匂いがして 僕のパーカーはいつでも 生乾きだ 夜が明ける前に 朝が迎えにくる前に 追いつけないよな ラブソングは 届かないままで 歌えば声が枯れるだけと わかっているけれど 君を乗せて 走る夜行列車に 僕の自転車よ 追いつけ 君のいない星に 君へのラブソングを 君のいない夜には 君の好きな小説を 君のいないワンルームで 君の事を思い出して 君の歌をうたうよ 君の歌をうたっているよ ラブソングは 届かないままで 君のいない星はまわる