枯れてしまった葉は 汚いから捨てましょう 小さくついた実は 見窄らしいから隠しましょう 青空を見る為に 飛ぼうとした筈なのに その美しさをいつの間にか 嫌っていた 大きくなった怪獣が この羽を切り落とすんだ もう2度と飛ばないように もう2度と落ちないように 拙い日々の花 気付かずに摘み取った 知覚しないという愚か 心得過ぎるという不幸 青空を見る為に 飛ぼうとした筈なのに その悍ましさをいつの間にか 称えていた 寒い事を嫌い また暑い事を嫌い そして平凡を憂いている 辛い事を嫌い また退屈を嫌い 泥を塗る事を恐れている また落ちる事を恐れている 大きくなった怪獣が この羽を切り落とすんだ もう2度と飛ばないように もう2度と落ちないように 大きくなった怪獣は くだらない僕らの自意識は 一体僕らを救うのか 一体僕らを濁すのか