桜の並木を ぬければ プールサイド 紺の水着の 君が みんなは 木影で 柔軟体操のふり 僕ひとりで 走る 夏休みの 午後の日射し しぶきがあがると 小さな虹のなかに 君の まぶしい笑顔 本当は 走るの あんまり すきじゃないけど プールのとこだけ 走る 雨やどりの 教室で キスしていたよね 夕立よりも 蛇口よりも 涙がでた 遠くの 空に 夕焼け もどるころに 僕の初恋 消えた 夏休みの午後の日射し しぶきが あがると 金綱み越しに かかるくらい 近くに いた いまでも ときどき ゆめに みたりするんだ 不思議な気持ちに なるよ