くたびれた猿の中 制服のような顔だ 薄く平らな ヴェールに呼吸は途切れた 空っぽの躯体から 肥大な低音が ざっくり、 本舞台から他人を退かした くたびれた猿の中 制服のような顔だ 薄く平らな ヴェールに呼吸は途切れた 空っぽの躯体から 肥大な低音が ざっくり、 本舞台から他人を退かした 水の重さがわかる頃には 愚鈍な静寂も こぼれはじめていた 自らの重さがわかるころには 他人の騒ぎも聞こえなくなった 空気は傾斜する 真っ逆さまに落ちる 他我と混ざり合う 重さがあるだけ 重さがあるだけ 水の重さがわかる頃には 愚鈍な静寂も こぼれはじめていた 自らの重さがわかるころには 他人の騒ぎも聞こえなくなった