Track by水いらず
渡る世間は、 みな何かに化けている。 時に労働者として、 時に表現者として、 時に消費者として。 それは 奥行きの無い キャラクターの様にみえる。 明治時代、 井上円了は日本を西欧化する過程で 妖怪を非論理的な現象とみなし、 論駁し、撲滅していった。 しかし、戦争が終わってからも、 妖怪はキャラクターとして姿を 変え、今なお消費され、 生存している。 皆何かに化け、 化かされていないと 生きてはいけないのか。 この世界は化けるものを 優先している。 現代の妖怪は私が撲滅する。