Track byFuu
月は青白く ライ麦畑を照らす 心地よく風にさわさわと 一匹の獏はゆく 今日は誰の夢を食べようか とある若者は 旅の夢を見る 進む飛行船 世界の果てまで 空腹の獏は言う 「何事にも希望はあるものだ 私にも甘すぎず これはこれでなんと美味いことか」 とある老人は 国の夢を見る 古い争いで 消えたふるさとよ 満腹の獏は言う 「物事には終わりがあるものだ 私にも苦すぎず これはこれでなんと美味いことか」 浮かぶ風景を ふわりくゆらせて 夢と現実の 狭間をゆくのさ 狭間をゆくのさ 狭間をゆくのさ