午前4時を知らせるラジオ いつのまにかこんな時間だ 次の部屋もここみたいに 春は桜見えるといいな 二年間を過ごした部屋 それなりに汚れている 床の傷も壁の染みも思い出みたいだ 六畳とユニットバス、狭い台所に玄 関 それでも俺にとって特別な105号室 来月には この部屋にも知らない人 が住んでいる 今はまだ 俺の荷物で散らかっているけど あの笑った日も あの泣いた日も 鞄に詰め込んでくよ 見渡す限りとても今日じゃ 荷造りは終わらなそうだ 都会の風 新しい町 人混みに星のない空 どれもが少し怖くて どこか少し寂しげで 来月には 新しい部屋で暮らしているんだろう ここみたいに窮屈な部屋じゃないだ ろうけど それでも時々思い出すだろうな この105号室を あの笑った日も あの泣いた日も 鞄に詰め込んでくよ