花が香った そこにあるわけじゃないけど 芳しさと綻んだ 離れてくものだと 気づいたあの日から変われないの ここで芽を吹き 咲いたら多分 行く末は花影 月の満ち欠けで ここで芽を吹き 咲いたらさ 風は笑うのかな 四季は来ないのかな それでも それでも あなた望むから 泡の中で 憂いを帯びた 日暮れの余 解かしたサロメ 実の鳴らない時雨音 はす向かいの寧 離れてくものだと 鵜呑みにしたくない ここで芽を吹き 咲いたら多分 行く末は花影 月の満ち欠けで ここで芽を吹き 咲いたらさ 風は笑うのかな 四季は来ないのかな それなら それなら 赴くままで 咲いてもいいんじゃない? ここで芽を吹く 私はきっと 花にはなれず 忌み嫌われるのかも いつか は避けられなくて 報われないのは私らしいのかな ここで芽を吹く 私のこと 風が笑ってても 死期が近づいても それでも それでも あなたを あなたを まだ覚めない泡の中で