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長編歌謡浪曲 元禄名槍譜 俵星玄蕃

Track by三波春夫

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  • 2013.08.07
  • 8:21
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歌詞

槍は錆びても此の名は錆びぬ 男玄蕃の心意気 赤穂浪士のかげとなり 尽す誠は槍一筋に 香る誉れの元禄桜 姿そば屋にやつしてまでも 忍ぶ杉野よせつなかろ 今宵名残に見ておけよ 俵くずしの極意の一手 これが餞け男の心 涙をためて振り返る そば屋の姿を呼び止めて せめて名前を聞かせろよと 口まで出たがそうじゃない 云わぬが花よ人生は 逢うて分かれる運命とか 思い直して俵星 独りしみじみ呑みながら 時を過ごした真夜中に 心隅田の川風を 流れてひびく勇ましさ 一打ち二打ち三流れ あれは確かに確かにあれは 山鹿流儀の陣太鼓 「時に元禄十五年十二月十四日 江戸の夜風をふるわせて 響く山鹿流儀の陣太鼓 しかも一打ち二打ち三流れ 思わずハッッと立上がり 耳を済ませて太鼓を数え 『おう 正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ』 助太刀するは此の時ぞ もしやその中に 昼間別れたあのそば屋が 居りはせぬか 名前はなんと今一度 逢うて別れが告げたいものと けいこ襦袢に身を固めて 段小倉の袴 股立ち高く取り上げて 白綾たたんで後ろ鉢巻き 眼のつる如く なげしにかかるは先祖伝来 俵弾正鍛えたる 九尺の手槍を右の手に 切戸を開けて 一足表に踏み出せば 天は幽暗地は凱々たる白雪を 蹴立てて行手は松坂町・・・」 吉良の屋敷に来て見れば 今 討ち入りは真最中 総大将の内蔵助 見つけて駆け寄る俵星が 天下無双のこの槍で お助太刀をば致そうぞ 云われた時に大石は 深き御恩はこのとおり 厚く御礼を申します されども此処は此のままに 槍を納めて御引上げ 下さるならば有難し かかる 折しも一人の浪士が 雪をけたてて サク サクサクサクサクサクサクー 『先生』『おうッ、そば屋か』 いやいやいやいや 襟に書かれた名前こそ まことは杉野の十兵次殿 わしが教えたあの極意 命惜しむな名をこそ惜しめ 立派な働き祈りますぞよ さらばさらばと右左 赤穂浪士に邪魔する奴は 何人たりとも通さんぞ 橋のたもとで石突き突いて 槍の玄蕃は仁王立ち・・・ 打てや響けや山鹿の太鼓 月も夜空に冴え渡る 夢と聞きつつ両国の 橋のたもとで雪ふみしめた 槍に玄蕃の涙が光る

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