裕福な人々よ 僕にパンを与えよ 力を持つ者よ 惜しまずに手を貸せ 手を貸せ 月よ太陽と共に僕を照らせ 風よ追い風となって僕の速度を増せ 雨よ静かに僕の体を冷ませ 夜よ僕の疲れが癒えるまで明けるな 僕は走っているんだ 僕は走っているんだ 僕は走っているんだ 水を湛えた者よ やわらかに僕を潤せ 女神よ その笑顔で一時の安らぎを 傍観者よ せめて旅の無事を祈れ 皮肉など言う暇があるなら邪魔な石を拾え 評論家よ 無防備な僕を守れ 時代よ 僕を正しい場所へと導け 僕は走っているんだ 僕は走っているんだ 僕は走っているんだ そしていつの日にか 僕は走ることをやめる 約束の場所に立っても 辿り着けなかったとしても やがていつか 僕も止まる その時は 誰かにパンを与えよう 惜しまずにこの力を貸そう 誰かを照らす 追い風になるよ やがてその誰かも止まり 次の誰かへつなぐだろう そしていつか約束の場所へ 僕は向かっているんだ 僕は向かっているんだ 僕は向かっているんだ 僕は走っているんだ 僕は走っているんだ 僕は走っているんだ 大きな流れの中で小さな僕が走る