春は好きでない 理由は無い 無性に息が苦しい 去年を思い出して その前を思い出 す そして自分を傷つけた 心にね 他人は他人じゃない そうやって 自己暗示を唱えていた それならばどこへ 向かっているん だろう ここのところ歩んでないのに 落ちてる? 昇っている? 降りている? 吊られている? 繋がれている 抗えない 綱が今張り詰めて フラついた 引っ張んないで そっちへ行かない で 待って そうじゃないの 理想は何一つ叶わないのは知ってい たけど 若いなりに察していた 虚無と化すという将来が 嗚呼 片端握って待っていた Seil 何もしなくたって 自動的に 向かう場所があるらしい 行きたくはないけど 結局皆そこへ溜まっていくんだ そ れなりに 待っている? 期待している? 泣いてる? 逃げている? 括られている 首が痛い 作られた輪が喉に 巻きついた 引っ張んないで これじゃあ 締まってしまうのに 心地いいのはこの命に もう懲りてる証明なんだけど 分かんないフリしていたんだ 歳は重ねるものなんだと 階は続いていた 引っ張んないで そっちへ行かない で 待って そうじゃないの 理想は何一つ叶わないのは知ってい たけど 若いなりに察していた 虚無と化すという将来が 嗚呼 片端握って待っていた Seil