すべての予言が外れてしまう 真昼の植物うごめいて マリア もっと 光の中から浮かび上がるように と言ったね 花とミツバチだった頃 肉厚に咲くアカシアに 恋を 今すぐに 枯れたら良いよ 愛は 僕らを一反の布に織り込んで なにもかもを失くすだろう それは指さえ 触れ合えやしない僕らに課された 唯一の 幸福な拷問だと言ったね ひかる羽虫のレース編み あの道のとおりに辿っておいで 黄金のごみ 繋いで繋いで小指に結ぶ ほつれたとおりに引っ張って ほどいて引き攣って 燃やしてください 君がすることは全部いいよ 黒焦げ風車の夜すがら 悲しい愛の話をしよう