サイコロを転がし出た目の数字だけ 白紙のマス目を進めて来たけれど 振り向くとそこには夢にも思わない 出来事ばかりが鮮明に浮かんでいる 地味な舞台を無意味に照らす 光浴びて 喉の奥を鉄のまなざしが突き抜く 日々 ドラマのような物語など避けて 生きたい とても辛く胸が張り裂け息が 出来なくなる サイコロを砕いて飛び散る破片を 片隅に寄せてゆっくりと火を付ける 不条理な悲しみ 理不尽な怒り 哀れみを帯びた煙を燻らす あがりの見えない、 この双六を1人遊ぶ 止められない まして、自ら終えられない 日が昇る前、その静けさを夜毎感じ 愛していると言える 者だけがふりだしに戻れる