指さして笑ってくれよ 締め付ける縄が解けないから 夜中に目が覚めて街に飛び出した、 無意識 汚れた革靴を素足で履いていた、 張り付く 突き上げる鼓動 優しい光、 まぶたに落ちて輪を描いている 気狂う前に棲家に戻り まぶたが落ちて夢を描いた 流れこむ 黒い泡 閉じるドア 湿る床 慌てる 血眼で すがりつく 沈んでいく 景色が回る 突き上げる鼓動 優しい光、 まぶたに落ちて輪を描いている 気狂う前に棲家に戻り まぶたの裏に夢を描いた あふれた水をザルですくって 満ち足りたようなそんな気がした こぼれた水は地面をつたい 知らないうちに染み込んでゆく