ああ、まだ熱い、 ただ愛していた燃ゆる日々よ その眩しさに今 いつになく目を細めたから 朝起きて冷えた身体沸かす熱を 探すように まだ冷めぬシミみたいな光が 見つめたまま ああどうか 苦しいくらいに愛しい涙と血で その命で噛み千切って 抱きしめてくれ 美しいまま終わっていくか 晴れた午後すぽんっと軽くなって 花となり 涙のように 舞い落ちて行けよ それでは 腹割った 奥の方の炎みたいな 温かさで 転げて 指の匂いだけで 満たしたのは あの日のまま 変わらない ただ抱き寄せ暖めて ただ花を見て いつかは枯れ変わっていくから だから 良くして ただいつまでも 眺めてたから 離れないから 渡して痛い程 ああ、痩せた川も、 別れを知りながら紅く燃えている 褪せた頬 嚥む陽が睨んでた ただいつまでも ああ、まだ熱いただ ふざけた程熱い涙とか 開いて、 ただ染み付いた早さで沸かして はらわた 奥の方の炎みたいなあたたかさだ 戯けて髪解いた手がとかした まだ赤い血が透ける肌に見惚れて 腹割った奥の方の炎みたいな 美しさで戻して あの光の束 まだ離れない あの火の中へ