船の底みたいな雲の下にいたよ 君を運ぶ春の風が頬を冷ました 嫌いだ 辺り一面咲いた二月の海の花が 風に揺れながら晴れ間を探している おいでよ (なんで捨ててしまったもので喉は 詰まってしまうのだろう) 赦されるのなら 雨雨雨雨雨 仰げば聴こえた あなたの声だ 殆ど崩れてもいいよ この世は 出せない手紙も燃やせば或いは遠く 遠くへと届くだろうか? 繋いだ全てを過ぎた全てを ほどいてしまえばまた会えるの? 会えるよ あてどなく返す季節を退けて あなたの元へとゆけるのならば そっと今背に触れていた手を そっと